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函館 旧市街地の夕暮れ時の街灯かり レポート:高浦邦彦
 100万ドルの夜景で知られた、函館山からの夜景も最近よく見てみると昔の面影が随分無くなってきたように思います。特にかつて函館の中心地であった十字街の商店街は昼間も人通りが少なくなり、商業地区としての煌びやかさをすっかり失ってしまいました。街の中心部が函館駅前から五稜郭方面へと移動している中、旧市街地は観光地区として活性化への道を模索しているようです。旧市街地に点在する歴史的建造物はライトアップを施して夜の観光コースを形成していますが、今回はそれを写真に収めてみました。

 函館の正月は雪国のイメージほど積雪は無いですがそれでも道路脇に寄せられた雪が街の景色を真冬に変えています。曇天の夕暮れ時に外へ出ると一面が透明のブルーフィルターをかけたような世界が広がっています。曇り空と家々の屋根や道端に積もった雪が全て同じ色になる一瞬の時間は、私が小さい頃から好きだった景色です。その瞬間の写真を撮るために十字街の電停から電車道を歩き八幡坂を登りました。北国の落日は早く、四時を過ぎた頃から暗くなり始めます。オレンジ色のナトリウム灯や白熱電球の色は、夕暮れ時のブルーと良く合うと思います。夜景の背景は真っ暗闇が多いけれど、この微妙な時間帯にはブルーフィルターを通して街の色が見えるので電球の色との対比がよく解ります。公会堂の外壁はクリーム色が派手ですが、これが昔立てられた時のオリジナルの色だそうです。その色を変えぬようにメタハラ系のフラッドライトでライトアップしています。
 二十間坂はすぐ南の坂道でここから見える函館港が一番キレイということで街路樹にイルミネーションをつけているのでしょう。でも、この通りに土産屋は殆ど見あたりません。この坂を波止場まで下ると赤レンガの倉庫群があり、ここが目玉の観光スポットの一つとなっています。外壁をそのまま残し、その中には地ビールが飲めるレストランやミュージアムショップ、ガラス工房等がテナントで入っており、観光客で賑わっています。街灯はもちろんナトリウム灯で赤レンガと良く馴染んで異国情緒を演出しています。テープライトで倉庫の屋根が縁取りされているのはちょっと下卑な感じですが、白熱灯の色がホントに優しいです。時折、漆喰塗りの倉庫が白色メタハラ系のスポットで照らされていると新鮮な感じもします、そして何処にもある自販機も白々と輝いているのですが、雪景色の中で一段と明るい場所を作っています。


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